近年、愛犬が快適にお部屋で過ごすことができるよう、ペットに優しいフロアコーティングを施工するご家庭が増えています。
以前はカーペットやタイルマットを使っている方が多かったですが、フロアコーティングの施工により今まで悩まされていたシミや臭いがなくなり、愛犬だけでなく人も快適に過ごせると評判です。
フロアコーティングは愛犬と飼い主にどのような影響を与えるのか、様々な角度から解説していきます。
- フロアコーティングが愛犬に悪影響を与えない理由
- フロアコーティングの選び方によって起こるデメリット
- 爪などの傷対策に有効なフロアコーティング
- おしっこの汚れ・臭いを防ぐフロアコーティング
- 愛犬のケガを未然に防ぐフロアコーティング
- フロアコーティング業者の選び方
ペットとフローリングのお悩みがフロアコーティングで解決できる
ペットと過ごすお部屋がフローリングの場合、人間だけでなくペットにとっても過ごしにくさを感じる場面がいくつか出てきます。
爪による傷であったり、食べこぼしや吐いたもの、おしっこなどによる汚れや臭いが挙げられますが、実はそれだけではありません。
ついつい我慢してしまうような日頃のお悩みも、フロアコーティングで解決することが可能です。
フローリングには愛犬の怪我や汚れへの対策を
室内で愛犬を飼っている多くの方が抱える悩みは以下のとおりです。
● 爪で床をひっかいて傷だらけにしてしまう
● おしっこでシミだらけになってしまう
● 砂などの汚れを室内に持ち込み、床が汚れたり傷が付く
● フローリングが滑りやすく、愛犬が転んでケガをしてしまう
● ペットの臭いがフローリングに染み込んでしまって取れない
ペットが室内にいるのだから、このようなことが発生してしまうのは仕方がないと我慢してしまうかもしれません。
このような問題を解決するために効果的なものがフロアコーティングです。
フロアコーティングを行うことにより、これらの悩みがどのように解決するのか、ご紹介いたします。
解決① 爪でひっかいても傷が付きにくくなる
傷が付くと、その傷に汚れが入り込んで取りづらくなり、見栄えも悪くなってしまいます。
フロアコーティングを施工すると、フローリングの上に傷に強い膜ができます。
愛犬が爪で床をひっかいてしまっても傷が付きにくくなり、フローリングがボロボロになるのを防げます。
また、フロアコーティングで傷を防ぐことにより、掃除もしやくすなり、綺麗なフローリングが維持できます。
解決② おしっこを弾いてシミを防ぐ
愛犬がフローリングでおしっこをしてしまっても、フロアコーティングが水分をしっかり弾くので、フローリングにシミができるのを防ぎます。
フローリングにおしっこが染み込まないため、簡単な拭き掃除で汚れが取れて快適です。
解決③ 砂やゴミによる傷に強くなる
フロアコーティングで傷を防ぐことにより、散歩中に脚や毛に付いた砂などのゴミがお部屋のフローリングに落ちて傷が付く、などの心配が少なくなります。
特別なお掃除は必要なく、簡単な拭き掃除で済ませられます。
解決④ 滑りにくい床になり、愛犬のケガ予防につながる
フロアコーティングは床に馴染ませる一般的なワックスとは違い、滑りにくい床になります。
そのため、愛犬がフローリングで走り回っても滑りにくくなり、ケガの予防ができて安心です。
また、ワックスだと数ヶ月に一度塗りなおしをする必要がありますが、フロアコーティングの耐久年数は数年~30年です。再施工の必要がないかあっても極端に少なくなり、効果が長続きします。
解決⑤ 臭いの染み込みを防ぐ
ペットの臭いはトイレだけではありません。皮脂や汗の臭いが混ざり合って空気中を漂い、床にも染み込むようになります。
フロアコーティングには汚れの染み込みを防ぐ効果があり、ペットの臭いもフローリングに残りにくくなります。
汚れも臭いも軽減することができるため、クリーナーなどの薬品でゴシゴシこするような大変な掃除をする回数が激減します。
このように、フローリングの家にフロアコーティングをするだけで、愛犬を室内で飼う際に発生してしまう悩みの多くが解決します。
適切なフロアコーティングは愛犬に悪影響を与えない
フロアコーティングの施工によって、ペットに悪影響を与えてしまわないか不安になるかと思います。
適切なフロアコーティングを選択すれば、悪影響はなくむしろ良い影響が多くなります。
室内で快適に愛犬と過ごすために有効なフロアコーティングとそのメリットを、以下にご紹介します。
犬の健康面への影響がない
一番心配なのは、フロアコーティングによって愛犬の健康面に悪影響を与えるのでは、という点ではないでしょうか。
犬は床を舐めてしまうこともあるので、フロアコーティングの材質が有害なものだと健康を阻害してしまいます。
そのようなことがないように、フロアコーティングの多くは、F☆☆☆☆(エフフォースター)という安全性の高い等級区分のものが使用されています。
この等級区分は、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドという物質の発散濃度のレベルを表し、改正建築基準法(2003年7月1日施行)によって規格化されたものです。
F☆☆からF☆☆☆☆までの等級があり、等級によって使用面積に制限があります。
フロアコーティングで多く使用されるF☆☆☆☆は最高等級で、発散が全くないもしくはごく僅かであると認められたことを表します。安全性が高いため、使用面積の制限もありません。
F☆☆☆☆のフロアコーティングは、シックハウス症候群の対策と健康に配慮されたものですので、安心して施工できます。
ペットのケガを未然に防ぐ
フロアコーティングをしたら床が滑りやすくなってしまうのでは、と思う方もいるかもしれませんが、実はそれは間違いです。
フロアコーティングには滑り止めの効果をもつものがあります。フローリングで滑ることがなくなるため、足腰や関節への余計なダメージを防ぎます。
愛犬はあちこち走り回るのが大好きですが、フロアコーティングを施工するとフローリングを滑ってしまった際の体への負担を和らげるので、ペットのケガ予防や健康維持につながります。
フロアコーティングを採用することで発生する愛犬へのデメリット
フロアコーティングには様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
とにかく安いもの、とにかくいいものを、と比較検討せずフロアコーティングを行ってしまうと、愛犬にとってデメリットになってしまう場合があります。
しっかり確認せずに施工してしまうとどんなデメリットを被る恐れがあるのか、以下にご紹介します。
滑り止めが効き過ぎてしまう
フロアコーティングには滑り止め効果を持つものもあり、それらを施工すると滑りにくい床となります。
しかし、コーティングの種類によっては滑り止め効果が強すぎて、愛犬が楽しく走り回れなくなってしまったり、走りにくさから体に負荷が掛かりケガをしてしまう可能性もあります。
楽しく自由に走り回れないことが愛犬のストレスになってしまわないためにも、ペットに合ったフロアコーティングを選ぶことが大切です。
フロアコーティングの種類によっては理想の効果が出にくいことも
フロアコーティングには様々な種類があり、コーティング剤によっては滑り止めなどの得たい効果が得られない場合があります。
例えば、フロアコーティングの種類にガラスコーティングというものがありますが、ガラスコーティングは傷が付きにくい反面滑りやすい床となります。
施工したいフロアコーティングが得たい効果と愛犬に合った効果の両方を兼ね備えているか、どちらの効果を優先するかなどをしっかり検討する必要があります。
フロアコーティングの施工が最適な理由
フロアコーティングは、愛犬にいい効果があるだけではなく、フローリングそのものを長持ちさせるという嬉しい効果もあります。
フロアコーティングによって、フローリングにどのような効果が得られるのか、以下にご紹介します。
フローリングの傷が目立たなくなる
長年使っているフローリングは、どうしても細かい傷が付いてしまうものです。
既に暮らしているお部屋のフロアコーティングももちろん可能ですが、出来ることなら入居前、新築時のうちにフロアコーティングを施工しておくことをおすすめします。
これは、既に傷が付いていしまっているフローリングの場合、修復してからコーティングを行う必要があるからです。
コーティングのために家具を移動しようとして傷を増やしてしまうリスクをなくすためにも、もしもまだ入居前であれば家具搬入前にフロアコーティングが施工できるよう計画するのが最適です。
また、フロアコーティング業者によっては、軽微な傷であればフロアコーティング施工前に簡易補修を行ってくれることもあります。
大きな傷がある場合、コーティング以前にフローリングそのものの耐久性が危惧されますので、フロアコーティング業者に相談してみましょう。
色あせが目立たなくなる
日当たりのいい窓際は、ペットにとってひなたぼっこのベストポジションですが、フローリングは紫外線による色あせと乾燥による劣化が目立つようになります。
紫外線を遮断する効果のあるフロアコーティングを施工しておくと、コーティングしていないフローリングよりも紫外線に強くなり、フローリングの色あせ対策になります。
ただし、傷み具体によっては施工前に修復や塗装が必要になることもあります。
フローリングが清潔になる
ペットの食べ残しや粗相により、フローリングがだんだん汚れてくることもあるかと思います。
フロアコーティングによりフローリングに食べ残しや粗相が染み込むのを防ぎ、サッとふき取るだけで綺麗になります。
臭いも抑えられるので、綺麗で清潔な空間になります。
愛犬の独特の臭いというのは飼い主のストレスになることがありますが、嫌な臭いが発生しないことによりストレスフリーになります。
定期的な塗り直しが不要
フロアコーティングの耐久年数は、一番長いもので約30年です。
ワックスのように定期的な塗り直しも必要もなく、綺麗な状態が長く続きます。
ワックスもフロアコーティングも、施工の際は家具を移動させたりと準備が大掛かりになってしまいますが、耐久年数の長いフロアコーティングはワックスと比べてこの手間がぐっと少なくなります。
愛犬に最適なのはUVコーティング
ペットのことを第一に考えると、UVコーティングが最適解となります。
しかしUV以外でも対策として有効なコーティングもあります。お悩み別に見ていきましょう。
愛犬の粗相への対策にはUVかシリコン
愛犬が年齢を重ねるにつれて心配になるのは、粗相が多くなってしまうことです。
おしっこが染み込むのを防ぐ目的でおすすめなのは、UVコーティングとシリコンコーティングです。
これらはフロアコーティングの中でも特に耐水性があり、水分を綺麗にはじきます。
水分やアンモニアが染み込まなくなり、シミや臭い対策になります。
傷対策にガラスコーティングはペットに向かない
爪だけにとどまらず、傷がつきにくいフロアコーティングはガラスコーティングです。
しかし、ガラスコーティングは他のコーティングと比較して滑りやすいという特徴があるため、足腰が弱いペットや椎間板ヘルニアなどの疾患を持つ愛犬にはおすすめできません。
愛犬の足腰への負担をなくすためにはガラスコーティングを避け、次点で傷に強いUVコーティングを選択しましょう。
UVコーティングの硬度はガラスコーティングに劣ります。とはいえ、それでも硬度は十分高いため、しっかりと傷対策ができます。
滑り・転倒対策にはシリコンまたはUV
フローリングを走るペットが止まりきれず滑ってしまった際、ペットの足や腰、関節にはかなりの負荷がかかっています。
適度にグリップ力が出るコーティングを行うことが対策になりますが、この場合はシリコンコーティングもしくはUVコーティングが選択肢となります。
シリコンコーティングは他のコーティングよりも比較的安価で施工できる、UVコーティングは施工に必要な時間がとても短いというメリットがあります。
デメリットは、シリコンコーティングは耐久性が他のコーティングよりも少し劣るという点、UVコーティングはフロアコーティングの中でも費用が高額という点です。
ライフスタイルに合ったフロアコーティングを選ぶ
フロアコーティングはどの種類を選ぶかによって費用や施工日数で差があります。
費用を抑えようと本意ではない種類のフロアコーティングを強行した場合、時間もお金もかけたのに思った効果が得られなかったということになりかねず、これでは本末転倒です。
また、施工し直しに至ると費用も時間も倍以上かかってしまいます。
出来ることなら費用は抑えたい、と思うかもしれませんが、ご家族や愛犬のライフスタイルに合わせたフロアコーティングが一番であり、価格にとらわれずに最適なものを選ぶことをおすすめします。
フロアコーティング業者の選び方
フロアコーティングを施工する際の、業者選びのポイントを以下に紹介いたします。
自社施工でフロアコーティングを行っている
フロアコーティング業者の営業形態は、大きく分けて2つあります。
1つは自社施工で全て自社の職員でフロアコーティング作業を行う業者、もう1つは下請けに出してフロアコーティングをする業者です。
自社施工でフロアコーティングを行う業者は、そのペットに合ったフロアコーティングを選定、提案してくれます。
自社施工という看板を背負っているので、施工も丁寧で綺麗なフロアコーティングに仕上がる傾向があります。
ショールームで実体験してみよう
フロアコーティング施工業者の中には、ショールームを持っている業者も多数あります。
ショールームは実際にコーティングをしたフローリングを確認できるので、愛犬を連れていって実際にどのようなものなのかを体験できます。
その際、滑り止め効果、耐候性(太陽光や雨、温度等の気候に対する耐久性)、アンモニアへの対応効果など、様々な部分をチェックしましょう。
ツヤの程度も実際に見て確かめられるので、フローリングの光沢具合なども比較できます。
仕上がりサンプルを作ってくれる
ショールームが無くても、仕上がりのサンプルを作ってくれる業者であれば、どのようなフロアコーティングになるのかを手で触れて感じられます。
仕上がりサンプルを作ってくれる業者は、お客様にしっかり吟味して選んでもらいたいという気持ちがあります。そのため、丁寧なフロアコーティングに仕上げてくれる業者が多いです。
逆に仕上がりサンプルの作製をしぶる業者は、あまり良い業者とはいえません。
自分の会社都合で施工する可能性があるので、おすすめできません。
愛犬だけでなく人間も満足できるフロアコーティングを提案してくれる
きっかけは愛犬のためのフロアコーティングであっても、室内で過ごすのは愛犬だけではありません。
人も愛犬も不自由なく安心して使えるものを選びましょう。
優れたグリップ力や抗菌力など、人にとっても良い効果があるフロアコーティングを選ぶことで、愛犬も人間も快適に室内で過ごすことができます。
フロアコーティングに詳しい業者は、愛犬だけではなく家族構成も事前にヒアリングし、人にも便利なフロアコーティングを選定してくれます。
フロアコーティングは愛犬にやさしい空間を実現する
愛犬はフローリングを速く駆け回り、人間以上に足への負担がかかります。
愛犬の事を考えてフロアコーティングを行うのであれば、舐めても大丈夫、滑りにくいなど快適に生活ができるフロアコーティングを選びましょう。
フロアコーティングは、愛犬がフローリングで過ごす際の悩みを大きく解決できます。ペットも人間も室内で快適に暮らすことができますので、検討してみてはいかがでしょうか。
業者選びに迷ったら、一括見積がおすすめです。
フロアコーティングの窓口 | 一括見積もりで徹底比較 フロアコーティングで失敗しない
予算や用途に合わせたフロアコーティングで、愛犬と快適に暮らせる空間作りをしましょう。