「小さい子供がいるけどフロアコーティングはした方がいいの?」
「高いお金で施工して後悔しないか心配」
家を新築やリフォームする予定で、こんなお悩みをお持ちではないですか?
子供の成長とともに出費も増えつつあるなか、決して安くはないフロアコーティングを施工するべきかどうかは、非常に悩ましい問題です。
フロアコーティングは掃除やキズにイライラすることが減り、親子ともにストレスなく快適に過ごすことができるため、子育て中の家庭におすすめです。
子供はのびのびと遊べるうえ、親にとっては日々のイライラの軽減に繋がります。
今回この記事では以下について解説します。
- 子供と暮らす上でフロアコーティングが必要な理由
- 子供と暮らす家でフロアコーティングをした人・しなかった人の口コミ
- 子供と暮らす家ではUVコーティングとガラスコーティングが人気
- 子供と暮らす家で後悔しないフロアコーティングの選び方
- 悩んだら子供向けフロアコーティングがおすすめ
最後まで読むと、子供と暮らす上で必要なフロアコーティングが理解できるでしょう。
子供と暮らす家でフロアコーティングが必要な理由
そもそも、なぜ子供と暮らす家でフロアコーティングが必要とされるのでしょうか。
理由1:食べこぼしや飲みこぼしからフローリングを守る
フロアコーティングには、食べこぼしや飲みこぼしなどの汚れから床を守る効果があります。
フローリングは木製のため水に弱い性質ですが、フロアコーティングの施工によって耐水性が向上します。
そのため、食べこぼしや飲みこぼしをしても床にシミがつくのを避けられ、軽くサッと水拭きするだけできれいになります。
汚れてから少々時間が経ってしまっても、コーティングの塗膜がフローリングへの染み込みを防いでくれます。
小さな子供がいると、どうしても食べこぼしや飲みこぼしが多々ありますよね。
フロアコーティングを施工すると、日々の床掃除が楽になります。
掃除にかける時間も短縮され、心にゆとりが持てるようになります。
理由2:遊びによるキズを防ぐ
フロアコーティングには、フローリングに直接キズがつくのを防ぐ効果があります。
フロアコーティングは硬度が高く、擦り傷や引っかき傷への耐性が向上します。
子供は床のことはお構いなしにおもちゃを投げたり物を引きずったりするため、どうしてもフローリングが傷みやすくなります。
せっかくのきれいな床がキズだらけになるのは気分も落ち込みますよね。
フロアコーティングの塗膜は0.03mm程度と薄く、完璧にキズを防げるわけではありません。
しかし日々の些細なキズを防ぐ効果があるため、きれいな状態を維持できます。
理由3:床に落書きをしてもキレイになる
フロアコーティングには防汚効果があるため、子供が床に落書きをしても安心です。
子供がクレヨンや油性ペンで床に落書きをしたり、故意でなくても描いているうちに紙からはみ出したりしたことはありませんか?
クレヨンや油性ペンは油分を含むため、木の繊維と繊維の間に入ると跡が残りやすく、最悪の場合は落書きを落とす業者に依頼する必要があります。
フロアコーティングは塗膜が汚れを弾いてくれるため、フローリングに汚れが染み込むのを防ぐ効果があります。
さらに耐薬品性に優れており、水拭きだけでなくアルコールや洗剤などの薬品を使った掃除が可能です。
落書きで床が汚れても安心です。
理由4:走り回って転倒するのを防ぐ
フロアコーティングの種類によっては滑り止め効果があり、子供の転倒防止にもつながります。
フローリングは大人が歩いて違和感がなくても、子供が走ったり想定外の行動により、転倒や怪我などの危険があります。
中には、滑り止め効果があるワックスを塗ると良いと考える人がいるかもしれません。
しかしワックスは早くて3ヶ月で効果が半減するため、こまめな塗り直しが必要です。
子育てしながらこまめにワックスをかけるのは大変ですよね。
安全に過ごせる家にするためにも、滑り止め効果がある床にしておくことをおすすめします。
理由5:トイレトレーニングが失敗しても床に染み込まない
2歳前から3歳にかけて、トイレトレーニングがスタートします。
軌道に乗るとパンツで過ごす時間が増えますが、失敗するとおしっこやうんちが床に漏れることがしばしばあります。
フローリングは水に弱く、特におしっこが床に染み込むとニオイの原因になります。
しかしフロアコーティングの施工により、塗膜が床に染み込むのをガードしてくれます。
さらに耐薬品性が優れているため、酸性であるおしっこで濡れてもコーティングが剥がれることはまずありません。
子供がトイレトレーニングで失敗しても、イライラせずにできるだけ笑顔でいられるように対策しておきたいですね。
理由6:外遊びの汚れの掃除がラクになる
フロアコーティングは、外遊びの汚れにも強いです。
子供が外で遊ぶと必ずと言っていいほど、靴やポケットに砂が入っていませんか?
家の中に持ち込むと、床が砂だらけになり、掃除が大変ですよね。
砂のお掃除方法は、床ワイパーなどで砂をかき集めた後に、水拭きしてからさらに乾拭きするのがいいとされていますが、砂を床の上で引きずると、キズになってしまうこともあります。
フロアコーティングはキズに強いため、多少砂が床に擦れてもキズが付きづらいのが嬉しいポイントです。
子供にとって外で遊ぶことは脳を育む大切な習慣です。ドロドロになって帰ってきても大丈夫なように対策しておきたいものです。
子供がいる家でフロアコーティングをした人のその後
では、実際に子供がいてフロアコーティングを実施した人は、その後どんな感想を持っているのでしょうか。
ネット上では、”フロアコーティングしたけど後悔した”という声があるのも事実です。
満足している人と後悔した人は、どんな違いがあったのか、主な口コミをまとめてみました。
施工して満足している人の声
• 子供が食べこぼしや飲みこぼしをしても掃除がラクで、ストレスが軽減された
• 子供がいながらワックスがけをするのは大変だから施工してよかった
• ミニカーを走らせたりするため、コーティングしていなかったらもっとキズだらけだったと思う
フロアコーティングをしてよかったと考える人の多くが、日々の掃除の負担が減ったことに満足しています。
さらにキズに関しては、完璧に防ぐことは難しいと理解して施工した方が多い印象です。
いずれにせよ、自分のニーズに合うものを選んだ人が満足している傾向にあります。
施工して後悔した人の声
• 業者選びを失敗して、トラブルになった
• せっかく高いお金を出して施工したのに、キズがついた
• ツヤがあるからキズや足跡がかえって目立つ
施工して後悔した声として圧倒的に多いのが、業者によるトラブルです。
残念ながら、粗悪な工事をする業者は一定数いるため、業者選びは慎重に行いましょう。
そして、フロアコーティングしたのにキズがついたという意見も残念ながら見られます。
子供がいるとフローリングにとって過酷な環境のため、多少なりともキズがつくのは覚悟したほうが良いでしょう。
さらにコーティングのツヤがかえってキズや足跡を目立たせてしまい、ストレスになるという意見もありました。
ツヤを抑えた質感のものは、滑り止め効果がやや劣るため、どちらを優先するか決めておく必要があるでしょう。
子供がいる家でフロアコーティングをしなかった人のその後
では反対に、悩んだ末にフロアコーティングをしなかった人は、その後どんな感想を持っているのでしょうか。
施工せずに後悔した人の声
• 家具を移動させるのは大変だから、新築時の搬入前にやっておけばよかった
• 同じ家族構成で同じ築年数でも、フロアコーティングした家との劣化具合が全然違う
まず、新築時に予算を取れずに後回しにした結果、入居後の施工が大変で後悔するケースがあります。
入居後はすでにキズがついていたり、家具を動かしたりするため大変なうえ施工費も少々上がる傾向にあります。
子供がいると尚更腰が重いですよね。
さらに家族構成や築年数など同じ条件なのに、他の家より劣化しているのを目の当たりにしてショックを受けたという意見も。
せっかくの大切な家に自信を持てないのは切ないので、後悔しそうだなと思ったら施工しておくのをおすすめします。
施工しなくても満足している人の声
• キズはつくと理解していたから許容範囲
• シートフローリングで機能性が高いため、特に困ってない
施工しなくても満足している人は、シートフローリングを選んでいる傾向があります。
シートフローリングは表面が木目柄にプリントされたもので、本物の木ではないためワックスフリーと謳われています。
掃除も簡単で、コーティングをしなくても比較的キレイな状態が維持されます。
ただし、シートフローリングは無垢材や複合フローリングのような本物の木ではないため、キズや変色は”味”ではなく”劣化”となります。
時間が10年ほど経過しても後悔しないように、シートフローリングにこそフロアコーティングをおすすめしたいところです。
なかには、子育てが落ち着いたら思い切って張り替えようと考える人もいるようです。
子育て中の床は汚れるものと割り切れるのであれば、施工しないという選択もアリでしょう。
子供と暮らす家ではUVコーティングとガラスコーティングが人気
フロアコーティングをしたいと考える人は、どの種類のコーティング剤を選ぶと良いのか悩みますよね。
そこで各材質の特徴を表にまとめました。
UV | ガラス | シリコン | ウレタン | アクリル | |
耐水性 | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | △ |
耐薬品性 | ◎ | ◎ | ○ | △ | △ |
耐傷性 | ○ | ◎ | ○ | ○ | △ |
滑りにくさ | ◎ | △ | ◎ | ○ | △ |
光沢 | 超光沢 | マット | 高光沢 | 光沢 | 光沢 |
耐久年数 | 20〜30年 | 20〜30年 | 10年〜15年 | 3年〜10年 | 2年程度 |
子供と暮らす家で人気なのは、UVコーティングやガラスコーティングです。
どちらも耐久性が高く、機能性も申し分ありません。
高級感のあるツヤや滑りにくさを重視するのであれば、UVコーティングを選ぶと良いでしょう。
ガラスコーティングはグリップ性はほぼありませんが、コーティングしていない床よりは滑りにくくなります。
そのため、滑り止め効果はそこそこに、キズへの耐性やマットな質感を好む人におすすめです。
シリコンコーティングはUVやガラスより耐久性や機能性がやや劣りますが、機能性も十分であまり滑らないため、初期費用を抑えたい人におすすめです。
ウレタンコーティングとアクリルコーティングはワックスの延長に近く、機能性は他よりも劣ります。
この2種類は剥離が可能で、塗り直しができます。
キズや汚れがフローリングに達していなければ、剥離して塗り直すことでキレイな状態に戻ります。
子供が小さいうちはどうしても床が汚れやすいため、数年に一度塗り直しを行うことできれいな状態を保ちたい人におすすめです。
子供と暮らす家でのフロアコーティングの選び方
フロアコーティングは、同じ材質でも商品によって特徴が異なります。
大切なのは、フロアコーティングに何を求めるか優先順位をつけて、実際に体感してから商品を決定することです。
そこで、フロアコーティングを選ぶ際に確認したいポイントについてまとめました。
確認ポイント1:掃除のしやすさ
子供と暮らす上で、掃除のしやすさは重視したいポイントです。
下記の3点について確認しましょう。
• 耐水性や防汚性、耐薬品性が優れているかホームページやカタログで確認する。
• サンプルに油性ペンなどで汚れをつけてみて、弾き具合や汚れの残り具合を確認する。
• ロボット掃除機を持っている人は、使用可否をメーカーに問い合わせる
フロアコーティングは同じ材質でも、メーカーによって機能性や汚れの弾き方が異なります。
そのため、実際にサンプルを取り寄せて実験してみると良いでしょう。
時短家事の強い味方であるロボット掃除機については、使用可否を確認しておきましょう。
キズを防ぐ効果が高い、水拭きができるといった点でロボット掃除機とフロアコーティングは比較的相性が良いですが、後々のトラブルを避けるためにも使用可能であることを確認しておくのが無難です。
他の場所の掃除や料理に洗濯、その他名前のない家事が山ほどあるため、床掃除は少しでもラクができるようにしておきたいですね。
確認ポイント2:キズを防ぐ効果を確認する
キズを防ぐ効果を確かめるには、硬度を確認しましょう。
硬度はHで表され、数字が大きいほど硬く、キズに強いといえます。
同じ材質でもメーカーによって硬度が異なるため、ホームページやカタログ等で確認しましょう。
さらに実際のサンプルを取り寄せ、硬いもので擦るなどして試してみるとより分かりやすいです。
確認ポイント3:安全性
子供と暮らす上で、安全性は必ず確認しなければなりません。
ひとことで安全性といっても様々ですが、特に重視したいポイントは3点です。
滑りやすさを確認
滑りやすさや滑りにくさを確認しましょう。
滑りやすさも、商品によって異なります。
実際にサンプルを触ったり、ショールームに行って歩いてみると分かりやすいです。
赤ちゃんが舐めても安心か確認する
赤ちゃんは、ずりばいやハイハイで床を触った手を舐めることがよくあります。
フロアコーティングは硬化後に溶け出すことがないため、基本的に舐めても問題ないものが多いですが、念のためホームページやカタログ等で安全性を確認しておきましょう。
また、抗菌・防カビ・抗ウイルスの指標であるSIAAマークが表示されている商品は、抗菌効果と安全性があると国際規格で認定されたものです。カタログ等から選ぶ際の参考にしましょう。
シックハウス対策がされているか確認する
シックハウス症候群の原因となる有害物質が空気中に放散されると健康に被害が及ぶ可能性があります。
フロアコーティングの多くは、F☆☆☆☆(エフフォースター)という安全性の高い等級区分のものが使用されています。
この等級区分は、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドという物質の発散濃度のレベルを表し、改正建築基準法(2003年7月1日施行)によって規格化されたものです。
ホルムアルデヒド放散等級がF☆☆☆☆(エフフォースター)であれば、ホルムアルデヒドの放散がまったくないかごく微量のため、安全性が高いといえます。
カタログ等にF☆☆☆☆の記載があることをしっかりと確認しましょう。
確認ポイント4:保証内容を確認する
最後に保証内容やアフターメンテナンスについて比較しましょう。
各メーカーがそれぞれ保証年数を謳っていますが、基準が様々です。
例えば以下のような違いがあります。
• A社:日常生活において剥がれたコーティングの補修を何回でも保証
• B社:日常生活において剥がれたコーティングの補修を10回まで保証
• C社:日常生活においてできた汚れやシミによるコーティングの剥がれは保証内だが、キズによるものは対象外
子供は想像を超えた行動をして、床を汚したりキズつけたりすることが多々あります。
そのため、できる限りアフターメンテナンスが優れたものを選びたいですね。
施工費とアフターメンテナンスの兼ね合いで、コストパフォーマンスが優れたものを選定しましょう。
保証内容がカタログに明記されていなければ、メーカーに問い合わせて確認しましょう。
悩んだら子供向けフロアコーティングがおすすめ
結局どの商品が良いのか悩んでしまって決まらない場合は、子供向けと謳われるフロアコーティングを選ぶのがおすすめです。
子供向けとされているフロアコーティングは、以下のような特徴があります。
• 滑りにくい転倒防止設計
• 食べこぼしや飲みこぼしに対応する高い清掃性
• キズ予防効果
基本的な機能性は備わっており、フロアコーティングに求める優先順位を事前に決めることで、プロがどのコーティング剤にするか相談に乗ってくれます。
新築やリフォームとなると、その他に決めなければならないことがたくさんあるため、選定をプロに依頼できるのはメリットといえるでしょう。
他にも、子供と暮らす家と相性がいいフロアコーティングは数多くあります。
様々な商品を比較検討したい場合は、一括見積もりをするのがおすすめです。
フロアコーティングの窓口 | 一括見積もりで徹底比較 フロアコーティングで失敗しない
まとめ
ここまで、子供と暮らす上でフロアコーティングが必要な理由と、後悔しない選び方について解説してきました。
子供は時に大人の想像を超える行動をするため、大切な家を守る対策をしておいて損はありません。
フロアコーティングは高額ですが、何もしないよりも確実に床を守ってくれます。
親にとっても子供にとっても居心地のいい家にするために、フロアコーティングをして、暮らしを豊かにしましょう。