フロアコーティングは、一度の施工で長期間フローリングを保護し、綺麗さを保つことができます。
そのため、新築・リフォームだけでなく、育児や介護、ペットを迎えたことなどをきっかけとして施工を決める人が増えています。
しかし、フロアコーティングといってもコーティング剤の種類によって見た目や耐久性、コストなどがそれぞれに異なります。
フロアコーティングで失敗しないためにも、施工前に材質ごとの特徴をしっかりと理解する必要があります。
そこで、今回はフロアコーティングの材質ごとの見た目や耐久性、コストなどを徹底比較していきます。
本記事を参考に、納得のいくフロアコーティングを選んでください。
フロアコーティングは大きく分けると2種類
フロアコーティングは、大きく油性と水性の2つに分けられます。
新築住宅など、長く住む予定の場合は油性のコーティング剤が断然おすすめです。
油性と水性のコーティング剤は、コストや耐久性に大きな差があるため、それぞれの特徴を紹介します。
コーティング剤の種類
まずは、コーティング剤を油性と水性に分けて紹介します。
ガラスフロアコーティング ・UVフロアコーティング ・シリコンフロアコーティング ・ウレタンフロアコーティング
水性ウレタンコーティング ・水性アクリルコーティング
コーティング剤にはさまざまな材質があり、それぞれに特徴があります。
油性と水性の違いでも効果や耐久性に大きな差があるため、それぞれのメリットやデメリットをしっかりと理解してコーティング剤を選びましょう。
油性コーティングのメリットは優れた耐久性
油性コーティングのメリットは、耐久性に優れていることです。
身近なもので、油性ペンと水性ペンをイメージすると分かるように、水性よりも油性の方が落ちにくいですよね。
フロアコーティングも、水性と油性では油性の方が断然耐久性に優れています。
油性コーティングは、水拭きで塗膜に影響がでることはなく、アルコールや中性洗剤、除光液などの薬品での掃除も可能となっており、しつこい汚れも簡単に落とせるのが特徴です。
そのため、新築住宅やマンション購入など、長くその家に住む予定がある場合は、きれいな状態が長続きする油性コーティングがおすすめです。
油性コーティングのデメリットは再施工が難しい点
油性コーティングのデメリットは、剥離や塗り直しなど再施工(リコート)が難しい点です。
耐久性に優れている油性コーティングは、簡単に剥離ができません。
そのため、施工後に見た目や質感のイメージが違うと思ってもやり直すのが難しいのです。
気軽に再施工できないものですので、コーティング選びは慎重にすることが大切です。
水性コーティングのメリットは価格の安さ
水性コーティングのメリットは、塗り直しが簡単なことと価格が安い点が挙げられます。
水性コーティングは、油性コーティングと違い塗り直しが容易です。
施工後にイメージが違った場合やコーティングが劣化してきた場合でも簡単に再施工できる点が大きなメリットです。
コストが低く抑えられるため気軽に施工できる反面、油性コーティングよりも耐久性が低いので、数年に一度塗りなおしが必要です。
長い目で見ると、1年あたりのコストは油性コーティングの方が安価で済む可能性が高いことを覚えておきましょう。
水性コーティングのデメリットは耐久性の低さ
水性コーティングのデメリットは、耐久性が低いことです。
水性コーティングの耐用年数は2~3年が一般的です。そのため、綺麗な状態を保ちたい場合は、数年に一度塗り直しをしなくてはなりません。
また、耐薬品性・耐熱性・耐水性も低いために扱いには注意点が多く、除光液などの薬品を誤ってこぼした際にはフローリングが白濁してしまう場合があります。
水性コーティング剤のなかには水拭き禁止の材質もあるため、掃除の仕方にも工夫が必要です。
フロアコーティングの材質とその効果
フロアコーティングにはさまざまな材質があり、その種類によって光沢感・耐久性・価格が異なります。
自分たちが納得できる仕上がりにするためにも、材質ごとの特徴についての適切な理解が重要です。
UVコーティング
UVコーティングは短時間施工・高耐久・高級感ある仕上がりが特徴のフロアコーティングです。
自動車や携帯電話など、さまざまな分野の塗装にも使用されています。
UVコーティングの基本情報
- 耐用年数:20年~30年
- 硬度:5H~7H
- 光沢:強い
UVコーティングのメリット
- 高級感ある仕上がり
- あらゆる耐久性に優れている
- グリップ力がある
- 短時間で施工可能
- 施工途中にホコリがつきにくい
UVコーティングは、紫外線硬化特殊樹脂を専用のUV照射機で瞬時に硬化させることで施工します。
ほかのコーティングに比べ乾燥や硬化の時間がもっとも早いため、短期間での施工が可能です。
それにより、施工途中にホコリなど汚れがつくのを抑えられ、美しい仕上がりになります。
また、UVコーティングは摩擦・薬品・水などに強く、あらゆる耐久性に優れた頑丈なコーティングであるため、子供がいる方やペットがいる方でも、美しい状態を長く維持できます。
コーティング剤の安全性やグリップ力の高さから、UVコーティングは医療施設や食品工場などでも採用されています。
UVコーティングのデメリット
- 価格が高い
- 光沢が強い
UVコーティングは、フロアコーティングの中でも特殊な機材が必要となるため、施工費用は高額です。
とはいえ、一度施工すると20年以上の耐久性があるため、長い目で見るとコストパフォーマンスがよいフロアコーティングといえます。
また、UVコーティングは光沢が強いため、好みが分かれます。
思っていたよりも光沢が強く、部屋の雰囲気が変わってしまうことや落ち着かないことなど、仕上がりに後悔する人もいるほどです。
そのため、必ず施工前にサンプルや施工実例などで仕上がりを確認するようにしましょう。
ガラスコーティング
ガラスコーティングは、最も硬度が高いコーティングです。
塗膜が薄く自然な仕上がりとなるため、部屋の雰囲気を変えずに施工できます。
また、無機質素材を使用するため、フロアコーティングの中でも高い安全性が認められています。
ガラスコーティングの基本情報
- 耐用年数:20年前後
- 硬度:8H~10H
- 光沢:調節可能
ガラスコーティングのメリット
- 硬度が高いため傷つきにくい
- 耐久性に優れている
- 紫外線による劣化が少ない
- クッションフロアにも施工可能
- ツヤ感を選べる
ガラスコーティングは、傷付きにくく紫外線による経年劣化が少ないため、耐久性に優れています。
また、クッションフロアのポリ塩化ビニールとは相性がよく、密着性が高いのも特徴です。
ガラスコーティングの場合、光沢感の調節が可能です。
そのため、フローリングの素材を活かしたい、光沢を出して高級感を出したいなど、自分好みの床が実現できます。
ガラスコーティングのデメリット
- 熱に弱い
- 塩素系洗剤が使えない
- リコート(再施工)が難しい
ガラスコーティングはとても耐久性に優れたフローリングですが、熱に弱いという特性があります。
床暖房程度の熱さは問題ありませんが、油が跳ねてしまうなどでコーティング剤が溶けて跡が残ってしまうことがあります。
また、塩素系漂白剤は塗膜が溶けてしまうため、使用できません。
そのため、ガラスコーティングは台所のコーティングには向きません。
コーティングが剥げてしまった場合などに部分補修は可能ですが、基本的には剥離させられないため、塗り直しは難しいことを覚えておきましょう。
シリコンコーティング
シリコンコーティングは、光沢感やグリップ性が高く仕上げられるフロアコーティングです。
シリコンコーティングの基本情報
- 耐用年数:10年前後
- 硬度:3H~5H
- 光沢:強い
シリコンコーティングのメリット
- 滑りにくい
- コスパがよい
- 耐水性・耐熱性に優れている
- 光沢があり、高級感ある仕上がり
シリコンコーティングの最大の特徴は、滑りにくくなることです。
そのため、高齢者やペットがいる家庭に向いています。
また、耐水性・耐熱性に優れているため、台所のフロアコーティングとしてもおすすめです。
シリコンコーティングは、UVやガラスコーティングに比べると耐久性は低くなりますが、お手頃な価格でフローリングの保護ができるため、コスパがよいフロアコーティングとして古くから人気があります。
シリコンコーティングのデメリット
- 耐久性がほかのフロアコーティングよりも劣る
- リコートが難しい
シリコンコーティングは、ほかのフロアコーティングに比べ価格は抑えられるものの、耐久性や硬度がUVコーティングやガラスコーティングに比べ劣ります。
また、剥離や塗り直しなど再施工も難しいため、長期間暮らす予定の家への施工には向いていません。
ウレタンコーティング
ウレタンコーティングは、お手頃な価格でツヤのあるコーティングをしたい人に人気のフロアコーティングです。
ウレタンコーティングには油性と水性がありますが、一般的にウレタンコーティングといえば油性を指します。
ウレタンコーティングの基本情報
- 耐用年数:5~10年
- 硬度:3H
- 光沢:調節可能
ウレタンコーティングのメリット
- 価格が安い
- 自分好みの光沢が選択できる
ウレタンコーティングは、安価で光沢の調整が可能です。
そのため、とにかく費用を抑えて自分好みのフロアコーティングをしたいという方や、数年の間にリフォームや建て替えの予定がある方に向いています。
ウレタンコーティングのデメリット
- 耐久性に難あり
- 施工に時間がかかる
- リコートが難しい
ウレタンコーティングは、ほかのフロアコーティングに比べて耐久性が低く、リコートが難しい特徴があります。
そのため、いくら安価でも長期間暮らす予定の家の施工には向いていません。
また、施工には2~3日かかり、完全に硬化するまでは約1か月を要するため、その間にキズがついて残ってしまう可能性があります。
水性ウレタンコーティング
水性ウレタンコーティングは、低価格でメンテナンス性に優れたフロアコーティングです。
水性ウレタンコーティングの基本情報
- 耐用年数:3~5年
- 硬度:1H~2H
- 光沢:それほど強い光沢はない
水性ウレタンコーティングのメリット
- 価格が安い
- リコート可能
- 耐水性・耐熱性に優れている
水性ウレタンコーティングは、耐久性や硬度などの性能が他のフロアコーティングよりも劣ります。
しかし、ワックスによるメンテナンスよりも耐久性に優れているため、効果を発揮する3~5年間はフローリングの掃除が楽になります。
低価格でフロアコーティングが可能で、剥離や塗り替えなど再施工も簡単です。
水性ウレタンコーティングのデメリット
- 耐久性が低い
- 薬品に弱い
水性ウレタンコーティングは、数年に一度塗り直しなどメンテナンスが必要となります。
また、除光液やおしっこなど水以外には弱い性質があるため、小さいお子様やペットがいる家庭には不向きです。
水性アクリルコーティング
水性アクリルコーティングは、アクリル樹脂が主成分です。
アクリル樹脂は床用ワックスの主成分でもあるため、ワックスの延長であり、床のマニキュアとも呼ばれています。
水性アクリルコーティングの基本情報
- 耐用年数:1年前後
- 硬度:1H~B
- ツヤ:調節可能
水性アクリルコーティングのメリット
- 価格が安い
- ツヤ出しとしておすすめ
- 再施工、ほかのフロアコーティングへの変更が可能
水性アクリルコーティングは、フロアコーティングのなかで最も安価であるため、気軽に施工できます。
フローリングの保護目的ではなく、ツヤ出しとして利用する方も多いです。
また、剥離や塗り直しはもちろん、ほかのフロアコーティングへ変更が可能なことも、水性アクリルコーティングのメリットです。
水性アクリルコーティングのデメリット
- 耐久性が低い
- 耐薬品性・耐水性・耐熱性も低い
水性アクリルコーティングは、耐水性や耐薬品性が低いため、水や洗剤を使った掃除ができません。
また、小さいお子様やペットがいる家庭では、キズやおしっこによるダメージですぐにコーティングがダメになってしまうため、水性アクリルコーティングは不向きです。
各種フロアコーティング比較表
下記の表は、各種フロアコーティングにどのような特徴があるかと、各要因にどの程度効果を発揮するのかを記載したものです。
フロアコーティングの材質を選ぶ4つのポイント
フロアコーティングの材質ごとの特徴やメリット・デメリットを理解したところで、ここからは、フロアコーティングの材質を選ぶポイントについて紹介していきます。
1.家族構成
フロアコーティングは、材質によって耐久性や耐水性が大きく違います。
そのため、家族構成によって選択するべきフロアコーティングも異なります。
例えば、小さいお子様がいる場合は、食べこぼしに備えて耐水性に優れたフロアコーティングや、薬品による清掃が可能な耐薬品性に優れたフロアコーティングが向いています。
ペットがいる場合は、滑りにくく足腰に負担の少ないグリップ力のあるフロアコーティングや、おしっこ対策として耐水性や耐薬品性に優れたフロアコーティングがおすすめです。
ほかにも、ご高齢の方がいる場合は、グリップ力のある滑りにくいフロアコーティングが向いています。
このように、フロアコーティング選びで悩んだ際は、家族構成に合ったフロアコーティングを選ぶとよいでしょう。
2.価格
フロアコーティングは、材質によって価格が大きく違うため、予算に合った施工が可能です。
しかし、価格が安い・高いという理由だけで選んでしまうと、後悔の原因となります。
フロアコーティングの価格は、耐久性に優れているものほど高額になりますが、一度施工するときれいなフローリングが長続きします。
一方、施工料金が安いフロアコーティングは、耐久性が低いため定期的に塗り直しが必要です。
あと数年で引っ越しや建て替えをする予定の場合は、高額なフロアコーティングは不要となります。
しかし、長く暮らす予定の家であれば、施工価格が高くても耐久性に優れたフロアコーティングを選ぶとよいでしょう。
フロアコーティングを価格で選ぶ場合は、耐用年数や保証年数などを考慮して、長い目で見て選ぶのが最適です。
3.耐久性
きれいな状態を長持ちさせたい場合は、耐久性を重視して選ぶのもおすすめです。
フロアコーティングは材質によって耐久性が大幅に異なります。
また、耐水性や耐熱性、耐薬品性などもそれぞれ違うため、各材質の特徴の理解が大切です。
特に、水や火を使う台所や、日常的に生活するリビングなどは耐久性を重視するとよいでしょう。
フロアコーティングの材質だけではなく、生活の仕方などによっても求める耐久性が変わってくるため、ライフスタイルに合ったフロアコーティング選びも重要です。
4.見た目
フロアコーティングは材質によって、光沢感が強いものやフローリングの素材を活かせるものなど、仕上がりに差があります。
そのため、フロアコーティングを選ぶ際は、見た目の好みで選ぶこともポイントです。
光沢感が強いと、高級感のある見た目となる一方、フローリングの色によっては、キズや汚れが目立つこともあります。
また、アンティーク調のインテリアが多いお部屋や、ナチュラルな雰囲気のお部屋には、光沢感が強い床があまりマッチしないことも。
フロアコーティングを選ぶ際には、フローリングの色や家具との相性なども考慮して選ぶとよいでしょう。
あなたはどれ?タイプ別におすすめの材質を紹介
フロアコーティングの材質ごとの特徴や選び方は分かっても、実際にどのフロアコーティングが自分に合っているか分からない方は多いのではないでしょうか?
重視したいポイントや家族構成など、タイプ別におすすめのフロアコーティングを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
小さなお子様がいるご家庭
小さいお子様がいるご家庭は、UVコーティング・ガラスコーティングがおすすめです。
UVコーティングは、耐水性・耐薬品性・耐熱性などあらゆる耐久性に優れているため、食べこぼしやトイレトレーニング中のお漏らしなどもすぐに拭き取れます。
グリップ力もあるため、ハイハイやよちよち歩きのときも滑りにくく安心です。
掃除は、水ぶきだけではなくアルコールや塩素系漂白剤も使用できます。
ガラスコーティングは、最も硬く傷に強いのが特徴です。
そのため、ベビー家具や遊具を移動しても傷が付きにくく、美しい状態を保てます。
滑りにくく掃除がしやすくしたい場合はUVコーティングを、とにかく傷を防ぎたい場合はガラスコーティングを選ぶとよいでしょう。
ペットがいるご家庭
愛犬や愛猫などペットを飼っているご家庭は、UVコーティング・シリコンコーティングがおすすめです。
滑りやすいフローリングは、ペットの足腰に負担をかけてしまいます。
そのため、ペットを飼っているご家庭では、グリップ力のあるコーティングを選びましょう。
フロアコーティングは傷対策・おしっこ対策・臭い対策にも有効です。
ペットの負担軽減はもちろん、床も綺麗に保ちたい場合はUVコーティングを選ぶとよいでしょう。
ペットの負担軽減をメインに考えている場合はシリコンコーティングがおすすめです。
施工業者によっては、オリジナルでペット向けのコーティングを行っているところもあります。
そのため、ペットがいるご家庭は、ペット向けの施工実績が多い業者に頼むのがおすすめです。
薬品を使ってしっかり掃除や除菌をしたい方
アレルギーやウイルス対策として、水拭きだけではなくアルコールなどでしっかり掃除・除菌したい方も多いと思います。
掃除や除菌目的でアルコールや塩素系漂白剤などの薬品を気にせず使用したい方は、UVコーティングがおすすめです。
UVコーティングは、ノロウイルスなどに効果的な塩素系の薬品を使用できる唯一のフロアコーティングです。
油性コーティングであれば、水拭きはもちろんアルコール拭きが可能です。
塩素系漂白剤を床に使用しないのであれば、UVコーティングではない他の油性コーティングを選択しても問題ありません。
高級感ある床にしたい方
フローリングの光沢感が強く、高級感ある室内にしたい方はUVコーティングまたはシリコンコーティングがおすすめです。
光沢感が強いUVコーティングやシリコンコーティングを行うと、部屋が一気に明るくなります。
特にUVコーティングは光沢感が長期間に渡り続くため、高級感のある室内を維持できます。
反対に、アンティーク調の家具が多い部屋やナチュラルな雰囲気の室内など、床のツヤ感を抑えてマットに仕上げたい場合は、ガラスコーティングを選ぶとよいでしょう。
とにかく安く施工したい方
とにかく費用を抑えたい方は、水性コーティングがおすすめです。
とはいえ、水性コーティングは耐用年数が短く、数年に一度塗り直す必要があるため、トータルコストで考えると割高になる可能性もあります。
コストが低い順でいうと水性>ウレタン>シリコン>ガラス>UVとなりますが、耐用年数の長さはこの順番とは逆になります。
ただ安いというだけで決めるのではなく、特徴やメリット・デメリットを考慮して、予算と理想に合ったフロアコーティングを選ぶとよいでしょう。
耐久性を重視したい方
耐久性を重視したい方は、UVコーティングまたはガラスコーティングがおすすめです。
フロアコーティングは再施工が可能なものもありますが、再施工には費用がかかるだけではなく、家具の移動など手間もかかります。
そのため、一度の施工で効果が長期間続く、耐久性に優れたフロアコーティングを選びたいという方も多いのではないでしょうか。
UVコーティングやガラスコーティングは、どちらも耐用年数が長く、耐摩擦性や耐水性に優れています。
しかし、ガラスコーティングは熱に弱かったり、使えない薬品があったりと細かい部分で特徴が異なります。
素材の特徴を理解し、最適なものを選ぶとよいでしょう。
フロアコーティングの材質選びでよくある失敗
フロアコーティングは安価ではないので、絶対に失敗したくないですよね。
しかし、ネットにはフロアコーティングの材質選びで失敗した、後悔したという書き込みがあります。
業者選びについての失敗や後悔がほとんどですが、なかには材質選びで失敗してしまった方もいるようです。
フロアコーティングの材質選びでの失敗で多いのは、以下の2つです。
- 仕上がりがイメージと違った
- ホコリやキズが目立ってしまう
ここでは、フロアコーティングの材質選びで失敗する原因と、失敗しないためのポイントを紹介します。
仕上がりがイメージと違った
仕上がりがイメージと違った場合は、光沢感の強さが原因であることが多いです。
ナチュラルな雰囲気の部屋なのに、照明が反射するほどのピカピカの床では、全体的なバランスが崩れてしまう恐れがあります。
無垢材など、フローリングの材質にもこだわって建てた注文住宅などに多くある失敗です。
失敗しないためには、ショールームやサンプルを参考にしましょう。
施工業者のショールームがある場合は、必ず見学するようにしてください。
ショールームがない場合は、サンプルを取り寄せてみるとよりイメージがしやすくなります。
また、サンプルを取り寄せる際には、接客や資料の丁寧さ、技術面やサービス面も確認できます。
ホコリや傷が目立つ
ホコリや傷が目立つのは、光沢や質感が原因です。
フロアコーティングを行うことで、掃除や手入れが楽になり、傷が増えるのを抑えられます。
しかし、施工後は光沢感や質感が変わるため、小さな傷が目立ったりホコリが付きやすくなる場合も少なくありません。
光沢があるフロアコーティングは光を反射させるため、傷が目立ってしまいます。
また、グリップ力のあるコーティングは、ホコリがつきやすくなる傾向にあります。
対策として、ホコリや傷がより目立たない材質を選ぶようにしましょう。
傷を目立たなくするには、マットな艶消し仕上げがおすすめです。
ホコリが付きにくいのはグリップ力の弱いコーティングです。
ホコリを目立たなくするのであれば、光沢感が少ないマットな艶消し仕上げにするとよいでしょう。
このように、キズや汚れの目立ち方は、ショールームなどで実際にコーティングを施してあるフローリングを見学すると分かりやすいです。
フロアコーティングはライフスタイルに合ったものを選ぼう
フロアコーティングは材質によって、見た目や耐久性、コストなどがそれぞれ異なります。
一度の施工で長期間効果が持続するフロアコーティング。
失敗しないためには、それぞれのメリット・デメリットなどの特徴を理解し、自身のライフスタイルに合った材質を選ぶことがもっとも重要です。
自分に合った材質を選択することで、フロアコーティングをやってよかったと思うこと間違いないでしょう。
フロアコーティングの業者選びは、簡単・便利な無料一括見積もりがおすすめです。